03-5327-8212
高円寺北2-2-1 巳善ビル2階
JR高円寺駅より徒歩3分

緑内障

緑内障とは

緑内障

日本人の40歳以上の20人に1人が緑内障であるとされています。緑内障は視神経が障害され物の見える範囲(視野)が狭くなる病気です。初期の段階では視野障害は軽度で自覚症状が全くありませんが、視野が狭いと感じた時には、視野障害がかなり進行しています。早期発見には健診が重要です。健診で眼底検査を行い、視神経乳頭の陥凹が大きくなっていることから緑内障の疑いと診断されることが多いです。

検査について

眼底検査を行い、視神経乳頭の陥凹が大きくなっていた場合、緑内障を疑います。眼底写真等では正常に見えても、視神経線維の厚みを計測する検査(OCT視神経乳頭解析)で視神経線維の薄いところが検出されることもあります。その場合、精密視野検査を行い視野障害の有無等を調べ緑内障か否かを診断します。なお、緑内障の検査では、必要に応じて以下のような検査を行うのが一般的です。

視力検査
緑内障が進行し視野障害が進むと視力が低下します。
眼圧検査
眼球の硬さを測定します。
眼底検査
目の奥(眼底)にある網膜・網膜血管・視神経の状態を調べます。
視野検査
視野計で、一点を注視した際の周囲に見える範囲を測定します。
光干渉断層計(OCT)検査
視神経線維の厚みを見て視神経繊維が障害されていないか調べます。
隅角検査
隅角(角膜と虹彩の間にある房水の流出路の状態)をみます。

治療について

緑内障の治療には、点眼薬による薬物療法、レーザー療法、手術療法の3種類があります。基本となるのが点眼薬による薬物療法です。点眼薬で眼圧を下げ、視神経への負担を軽減し、網膜血流を改善し神経に栄養がよくいくようにします。点眼薬は、作用機序が異なるものが多くあります。点眼薬1種類で十分な効果がみられない場合は複数の種類を組み合わせることもあります。薬物療法で効果がみられない場合は、レーザー治療や手術療法を検討します。近年、緑内障用のサプリメントも発売されています。ご興味のある方は、受付スタッフにお声がけください。

レーザー治療について

レーザー治療とは、眼圧上昇の原因となっている房水の流れをよくするために行うもので、主に2つの方法があります。ひとつは、隅角(目の中の排水溝)が狭かった場合、虹彩にレーザーを照射して切開し、房水を排出しやすくするレーザー虹彩切開術、もう一つは房水が排水する機能が悪くになっている線維柱帯にレーザーを照射し、房水の流出をよくするレーザー線維柱帯形成術です。どちらも日帰りでの施術が可能です。

レーザー虹彩切開術

レーザーで虹彩(角膜と水晶体の間にある茶色の膜)に小さな穴を開け、房水が流れるバイパスを作成します。隅角が狭いことが原因の眼圧上昇であれば、眼圧は下がります。しかし、閉塞隅角になってから時間が経過し、周辺に癒着が生じている場合は、このレーザー治療だけでは眼圧が下がらないことがあります。その場合、緑内障点眼を処方します。しかし、それでも目標とする眼圧まで下げるのが困難な場合は、緑内障手術が必要になります。

レーザー線維柱帯形成術

レーザーを房水が流れる通路(シュレム管)の手前にある線維柱帯に照射することで、房水の眼外への排出をスムーズにさせて眼圧を下げるという治療です。外来にて点眼麻酔のみで行え、痛みはほとんど伴いません。しかし、この治療は、すべての人に効果的ではなく、大幅な眼圧下降も期待できません。また、術後数ヵ月以内に効果が失われてしまうこともあります。

手術療法について

点眼やレーザー治療でも眼圧が良好に下降しない場合は、手術を行うことがあります。房水の流出路を新たに作る治療になります。手術の方法は、主に「線維柱帯切除術」、「線維柱帯切開術」の2通りがあります。

線維柱帯切開術(トラベクロトミー)

房水を排出する機能が悪くなっている線維柱帯を切開し、房水の排水効率を良くする手術です。
線維柱帯を切開するため、術後は一時的に眼内出血が、いったん視力が低下しますが、ほとんどは数日で改善します。また、線維柱帯切除術と比べ、長期的な合併症が少なく、頻回に受診できない高齢者の方などに向いている手術法です。しかし、眼圧の下がり具合は線維柱帯切除術に比べると劣ります。

線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)

線維柱帯を一部分切除して結膜の下にバイパスを作成し、そこから房水を排出するようにして眼圧の低下をはかる手術です。作ったバイパスを塞がりにくくするため、わざと傷の治りを遅らせる薬(マイトマイシンC®)を術中に切開創に塗布します。こうすることで治療効果の維持が期待できます。
手術後、眼圧が下がり過ぎると、脈絡膜剥離が生じることがあるので、切開創はきつめに縫合します。また、術後は定期的に眼圧を測定し、眼圧が上がっているようであれば、切開創を縫合した糸をレーザーで切除し、房水の流れを調節することで眼圧をコントロールします。

診療時間
休診日:木曜・日曜・祝日・土曜午後
※月曜日午後は月1回手術を行っております。代診、手術のスケジュールは診療カレンダーをご参照ください。
手術の時間帯は、通常の検査・診察は行っておりません。
日祝
9:30~12:30
14:30~17:30 ○/
手術
*月1回
手術
診療科目
眼科、小児眼科、日帰り白内障手術、レーザー手術、眼鏡処方
住所
〒166-0002
東京都杉並区高円寺北2-2-1 巳善ビル2階
アクセス
JR高円寺駅より徒歩3分
TEL
03-5327-8212
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